DreamMachines DM1 Pro Sのレビュー

今回はDreamMachines製のゲーミングマウス「DM1 PRO S」レビューだ。

DM1 PRO Sとは?

SteelSeriesの代表的なマウスであるSenseiのクローン品。単なるクローンではなく、Senseiの弱点だった不要な右側のサイドボタンを撤廃したまさに夢のマウスである(右利き専用に)。そして軽量化にも成功しているので、そのまま使えれば上位互換になる得るというポテンシャルを持っている。著作権的にどうなのかはわからないが、これを作っているのは意外にも中国ではなく、ポーランドのワルシャワにあるDreamMachine社。

長所

〇Senseiにあった邪魔な右側のサイドボタンがない(右利き専用)。
〇サイドボタンが押しやすい。Senseiは引っ込んでいた。
〇実測80gとかなり軽いので疲れにくくて使いやすい。Senseiより軽い。
〇リフトオフディスタンスが1mmで、トップクラスの短さ。Senseiより短い。
〇ゲーミングマウスの中で小型なので、手が小さい日本人にとって操作しやすい。
〇専用ソフトウェアがないので不具合が出にくい。
〇ドライバレス機能を搭載し、パソコンが代わっても自分の専用設定を維持できる。
〇直線補正と加速が最初からきちんと切れている。
〇どのDPIでも安定動作する最高レベルのセンサー。
〇万人受けする持ちやすい形状。どんな持ち方でも違和感がない。
〇LED機能を搭載しており、見た目がいい。

短所

×ケーブルが硬い。長さが1.8mとやや短いのも人によっては短所。
×直線補正、加速、マクロなどが設定できない。専用アプリがない。
×ホイールがややゆるい(ちゃんとしたホイールの方が稀)。
×ソールが大きくて滑りはイマイチ。ハイセンシには良い。

製品仕様

・通信方式:有線
・センサー:光学センサー「PMW3360」
・形状:右利き専用
・トラッキング速度:250 IPS
・解像度:400、800、1600、2400、4800、12000 dpi
・大きさ:横126mm、縦68mm、高さ39mm
・重量:約85g
・メインボタンスイッチ:オムロン製、耐久性2000万回
・サイドボタンスイッチ:NKKスイッチズ(旧日本開閉器工業)製のMWK 14。耐久性不明
・ホイールエンコーダー:無名ブランド製、24回刻み
・リフトオフディスタンス:布製マウスパッドで0.9~1.0mm、プラスチックで1.2mm。公称~1.8mm。
・マイクロプロセッサ:HOLTEK製の「HT68FB560 B602K004EG2」
・ドライバレス機能あり
・マクロ機能なし
・レポートレート:125Hz、250Hz、500Hz、1000Hz
・LED:搭載
・ボタン数:6個
・加速:なし
・直線補正:なし
・ケーブルは布巻きで硬め
・保証期間:1年間
・センサー位置:中央
・表面加工:鏡面加工

本家を超えた!?

このマウスを購入する理由として一番多いのは「右側に邪魔なサイドボタンがないSenseiを使いたい」だ。そうでなければこんな無名ブランドのコピーメーカーを使おうとは思わない。「Senseni 310」なら邪魔なサイドボタンはそこまで気にならないが、無印の「Sensei」や「Sensei RAW」は出っ張りがある分、すごく気になり、持ち方にも影響してくるので買い替えようと思う気持ちは大きいだろう。僕は初代のXaiからこの形状のマウスをずっとメインとして使い続けてきたが、やっぱり右側のサイドボタンがなかったら最高だと思えるくらいこのマウスは良かった。結果的にSensei 310と同等、もしくそれは以上の完成度と言わざるを得ないゲーミングマウスに仕上がっている。少なくとも僕はSensei 310から乗り換えた。スナイパーがすごく当たるようになったからだ。Sensei 310よりも正確なAIMができているという実感が確かにある。形状によってここまで差が出るのかとびっくりした。

SteelSeriesに期待
本当は本家に頑張ってほしい。僕らはKanaやKinzuじゃだめなんだ。ちゃんとサイドボタンが2つあって、押しやすいマウスがいいんだ。それを作ってほしい。左利きにとってSenseiシリーズは同社のフラグシップマウスだけに、左利きの金字塔というくらいの王者感があり、よく売れるというのも分かる。でも左利きにとっても反対側のサイドボタンは邪魔なんだ。出すなら廉価版として左利き用を出せばいいじゃないか。それで丸く収まるのだ。本当は本家が使いたいという僕の気持ちも察してほしい。

メインボタンについて
メインボタンはカチカチと、しっかりとしたクリック感がある。安定のオムロン製スイッチを使っているだけはある。ただ、ボタンの押し心地としてはSenseiゆずりの柔らかいタッチ、やや遊びがある感触だ。これは本家のように外側のプラスチック部分がそういった独特の感触をもたらしていると思われる。もっと硬くて押したらすぐ反応するようなものが好きな人も多いと思うので、この点は好みが分かれるところであろう。ただ、メインボタンの押しどころによっては「カポッ」と二重の音がする。どうも上手く伝わってない箇所があるので、この点はマイナスだろう。プレイしている時は気にならないのだが、こういう細かい品質は信頼性に関わるので明確なマイナス点であろう。

サイドボタンとホイール
サイドボタンは出っ張っていて非常に押しやすい。これは本家のSenseiにはない大きな長所と言える。本家は邪魔な方のサイドボタンが出っ張るとかなり使いにくくなってくるので、世代を追うごとにどんどん引っ込んでいき、押しにくくなっていたからだ。ホイールはよくも悪くもSenseiゆずり。コリコリとしていて多少マシになった感はあるが、ヌルっとしていて、遊びが大きいためあまり良くない。マウスを使っていて一番に壊れるのがホイールなだけにこの点は残念だ。ただ、パリっとしっかり押せるホイールの方が珍しいため、他社製マウスと比べると明確な欠点とは言えない。

大きさ、持ちやすさ、表面加工
マウスの大きさはゲーミングマウスの中では小さい方で日本人や手の小さい人、女性でも持ちやすい万人向けだ。この形状に慣れてしまうとなかなか抜け出せないというか、僕は他にも様々なマウスを使ってきたが結局これに戻ってしまうくらいの破壊力はある。何より浮かせやすいのがいい。小さいマウスは他にもあるのだが、これほど浮かせやすいものに僕は未だ出会ったことがない。表面加工は鏡面仕上げで、手に吸い付き、フィット感が非常にいい。これも持ち上げやすさに貢献している。僕はあまり汗をかかない方なので気にならないが、汗かきの人はもしかしたら違う感想になるかもしれない。

裏面のソールとDPIスイッチ
裏面のソールは大きいので滑りはあまりよくない。ハイセンシプレイヤーにとってはこの方がいいかもしれないが、マウスをぶんぶん振り回すローセンシプレイヤーにとってはイマイチなので、市販のソールに替えるといいだろう。DPIスイッチは大きくて押しやすい。押すとLEDの色が変わるので今どのDPIでプレイしているのか分かりやすい。僕は400DPIしか使わないので魔改造してボタン部分をなくせば更なる軽量化もできるなと、悪いことも考えている。

ケーブルや付属品
ケーブルは硬い。色は赤と黒でおしゃれなのだが、硬いと取り回しが悪いので明確なマイナス点だ。昨今は無線マウスもあるし、有線でもかなり柔らかいケーブルが増えているので尚更。僕にとってはケーブル長が1.8mとちょっと短かったのもよくなかった。パソコンの後ろ側に回したりしにくくなるので、不自由がききにくいからだ。付属品は特にない。

実写画像

特徴的なDPIスイッチに金メッキ加工のケーブル。

比較画像は左からZOWIE ZA13、SteelSeries Sensei 310、DreamMachines DM1 PRO S、SteelSeries Sensei RAW、ZOWIE EC2-A。

重量と直線補正

公称は85gだが、実測は80gだった。分類としてはかなり軽いマウスとなる。もちろん本家よりも軽いので使いやすい。

直線補正
ペイントで丸を書いて直線補正のチェックを行ったのが下図だが、「直線補正はない」と言っていい。きちんと切れている。ただ、ドライバがないので好きなプレイヤーも入れることはできない。

分解して中身を確認

SteelSeries製よりもかなりシンプルな中身になっていて、軽量化に力を入れているのが分かる。メインボタンスイッチは公称通りオムロン製のD2FC-F-7N (20M)、サイドボタンにはNKKスイッチズ(旧日本開閉器工業)製のMWK 14。ホイールスイッチも公称通りTTC製。DPIスイッチのメーカーは無記名なので分からなかった。ホイールエンコーダーは何か書いてあるのは見えたのだが、無名ブランドだと思われる。マイクロプロセッサ(制御チップ)はHOLTEK製の「HT68FB560 B602K004EG2」だった。

センサー性能のチェック

PMW3360を搭載しているだけあって極端な乱れはなく、そこそこ綺麗だ。ただ、折り返しの時に所々でポイントが飛んでいる。最新センサーだとこの点も解消されつつあるので、実用に問題はないレベルだがトップクラスの性能とは呼べないといったレベル。現に僕が実践で使用していてもポインタ飛びは感じなかったので及第点だろう。

公式の画像

総評

総評として「DreamMachines DM1 Pro S」は多くの長所を持った非常に良いゲーミングマウスと言える。特にSteelSeries Senseiをメインとして使っていた人にとっては乗り換える価値があるくらい良い。硬いケーブルやゆるいホイールなどもっと改善できる点はあるものの、実用していくには必要十分な性能を持っているので、多くの人に刺さるマウスと言えると思う。気になったら試してみては。

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