Logicool G304の徹底レビュー

今回はLogicool製の無線ゲーミングマウス「G304」のレビューだ。日本ではLogicool G304だが、世界的にはLogitech G305の表記になる。

Logicoolとは?

巨額の資金で幅広くパソコン周辺機器を展開するメーカー。他社では考えられないロボットを使った近未来的な環境で開発を行っており、ひとつの製品を何千回も徹底してテストすることが知られている。展開している製品も多く、売り上げも段違いのトップメーカー。無線マウスの遅延が少ないことに関しては群を抜いており、センサー性能も折り紙付き。保証も素晴らしくて全体的に値段が安いという、とんでもメーカー。あえて欠点をあげるなら全体的にデザインがそんなによくないことくらい。主にマウス、マウスパッド、キーボード、ヘッドセットを扱う。世界的にはLogitechという名前で通っていて、日本に進出した時には既にロジテックという別会社があったため、名前をLogicoolとしている。

長所

〇コストパフォーマンスが最強クラス。この価格で無線の快適さが味わえる。
〇ケーブルがなくてめちゃくちゃ操作しやすい。特に180度振り向く必要があるCSGOやオーバーウォッチなど超スポーツ系ゲームが顕著で、振り向いても一瞬で敵にAIMを合わせられる。
〇単三電池変換スペーサーを使えば単四電池で動かせて、重量が85gの超軽量に。
〇リチウムバッテリーと違い、電池なので経年劣化を気にしなくていい。
〇日本人に最適な小さい形。外国人向けの大きいマウスが苦手な人も持ちやすい。
〇LIGHTSPEEDというロジクールの独自技術により、無線ながらも有線並の高速通信が可能。
〇ロジクールの自社開発センサーにより、直線補正と加速を完全に切ることができる。従来のPix Art Imaging社のセンサーだと不可能だった。
〇リフトオフディスタンスが布系パッドで1.2mm以下と非常に短い。
〇どのDPIでも安定動作するトップクラスのセンサー。
〇左右メインとサイドボタンに高耐久で定番のオムロン製スイッチを採用。
〇保証が2年間と手厚い。壊れてもすぐ送ってくれる。

短所

×マウスの後方部分が盛り上がっており、好き嫌いが分かれる。
×単三だとマウス後方に重量が片寄る(単4変換スペーサーだと無問題)。
×単三電池だと維持費がかかる。エネループだと解決。バッテリーより経年劣化はしにくい。

製品仕様

・通信方式:無線
・センサー:光学センサー「HERO」、性能はトップクラス
・形状:右利き専用
・バッテリー時間:最大250時間(低動作モードなら9カ月)、単四だと約100時間。
・トラッキング速度:400IPS
・解像度:200~12,000dpi、50dpiごとに変更可能
・大きさ:横62.15mm、縦116.6mm、高さ38.2mm
・重量:公称99g(単三)、実測88g(単四)、最軽量85g。
・メインボタンスイッチ:オムロン製の「D2FC-F-7N(10M)」で、耐久回数1,000万回
・サイドボタンスイッチ:オムロン製の「D2FC-F-7N」で、耐久回数500万回
・ホイールボタンスイッチ:Kailh製
・ホイールエンコーダー:TTC製、24回転
・リフトオフディスタンス:1.0~1.5mm
・リフトオフディスタンス調整機能なし
・マイクロプロセッサ:RDGDBE R2Q4B3
・ドライバレス機能あり
・マクロ機能あり
・レポートレート:125Hz、250Hz、500Hz、1000Hz
・LED:非搭載
・ボタン数:6個
・加速:完全ゼロ~調整可能
・直線補正:完全ゼロ~調整可能
・最大加速:40G
・保証期間:2年間
・センサー位置:中央

使い心地と体感レビュー

一番メリットが大きいのは何といってもゲーミングマウスの無線化だろう。これが素晴らしいとしか言いようがない。コードがないというだけで、こんなにも気持ちよく操作できるのかという思ってしまった。僕はローセンシプレイヤーなのでマウスをぶんぶん振り回すのだが、有線だとコードの引っかかりがどうしても気になる。それがないことでFPSをプレイするとき、180°振り向いてもきちんとAIMを合わせることができやすくなった印象。この低価格でこうまでストレスなくできるのは一番の長所と言えるだろう。

クリック感
左右のメインボタンは柔らかくて押しやすい。ただ、若干の遊びがあるので連打や反応速度はあまり高くない印象。プレイには全く影響がないレベルなので何も気にする必要はないが。サイドボタンは細い。奥側は押しやすいものの、手前側はちょっと押しにくい。大きめのサイドボタンが好きな人にはあまり向いていないが、僕には必要十分だった。

大きさ、持ちやすさ、形状
形状は左右対称形だが左側にしかサイドボタンがないので右利き専用ということになる。小さめのフォルムなので手が小さい人や日本人が使いやすいモデルになっている。特に持ち上げやすいのが個人的に気に入っている。ただ、マウス後方部分がちょっと盛り上がっているのが好みが分かれるところであろう。僕はあまり好きになれなかった。フタを外すといい感じに持てるからもっと小さくてもよかったんじゃないかと思う。かぶせ持ち、つまみ持ちどちらにも適してはいる。

バッテリー(電池)
電池式ということもあり、無線ゲーミングマウスとしてはかなり長い駆動時間になる。単三電池なら最大250時間なのでぶっ通しでやっても10日、ふつうに使ったら1カ月ほどは使えるのではないかと思う。単四電池に変換しても100時間は持つ計算になるので、余裕で使える。いちいち本体を充電するよりは、エネループで充電して電池ごと取り換えた方が楽である。

表面加工
表面はややざらつきのあるプラスチックといった感じ。滑りにくい。

裏面のボタンとソール
裏面は小さめのソールが5つと電源ボタンが1つ。ばかでかいソールで滑りにくくされるよりはよっぽどマシで比較的使いやすい。電源は勝手に切れるのでいちいち操作する必要はないが、持ち運ぶ時には切っておくといいだろう。

付属品
付属品には無線の受信機とその延長コード、説明書など。パソコンとマウスの距離が離れるとあまりよくないので、僕は延長コードを使って受信機を机の上に置いている。これで遅延を感じたことは一度もない。

実写画像

リフトオフディスタンス実測

リフトオフディスタンスとはマウスを持ち上げた時、センサーが反応しなくなる高さ。今回は0.1mmのコピー用紙を一枚ずつ重ねて検証した。1.0mmではギリギリ反応するが1.1mmだと反応しなくなった場合、1.1mmと記述している。SteelSeries QCKに代表される布マウスパッドでは1.2mm以下という優秀な結果に。リプトオフが長くなりがちなプラスチック製でも1.5mmに抑えているのはさすがと言える(自社製で長かったらさすがにびびるけど)。

SteelSeries QCK(布):1.1mm
Artisan 零(布):1.2mm
ROCCAT DYAD(布):1.2mm
Logicool G440t(プラスチック):1.5mm

重量と直線補正

単三電池を搭載するとほぼ公称通りの96gに。変換スペーサーを使って単四電池なら88gに。上のフタを外すと81g。フタと電池どちらも外すと66g。エネループライトは11gで一般的なアルカリ電池と同程度。ただ、8gほどの超軽量電池も存在するので、重さにこだわる人は探してみてもいいだろう。僕は充電する方が楽なのでエネループ派。一般的な単三電池は22g、単三エネループは26gだった。単三のままだとマウス後方に重さが片寄ってしまう上に結構重くなってしまうので、あまりおすすめはできない。僕はこのマウスと一緒に単四電池と充電器のセット(エネループライト)単三電池変換スペーサーを一緒に購入した。


直線補正
Logicool自社製のセンサーはこれまで不可能だった直線補正と加速を完全に切ることに成功したという。Pixart Imaging社のセンサーではソフトウェアレベルで最小限にしているのだが、HEROセンサーではハードウェアレベルで切ることが可能になったというわけだ。以下の図がペイントでできるだけ丸く書いた文字である。体感でも全くかかっていないと感じた。

分解して中身を確認

センサーは第一世代の「HERO」だ。二世代目との差はほとんどないので気にしなくていい。左右メインボタンはオムロン製の耐久回数1000万回のD2FC-F7N(10M)、サイドボタンは耐久回数500万回のD2FC-F-7N。ホイールスイッチはKaihua Electronics製。ホイールエンコーダーはTTC製。マイクロプロセッサ(制御チップ)はRDGDBE R2Q4B3。低価格ながらサイドボタンにもオムロン製を使っているのは評価が高いだろう。

センサー性能のチェック

MouseTester1.2を使って、2.5秒の間に思いっきり速く円を描いてトラッキング性能を検査した。検査はもちろん無線モードのLightSpeedを使って行い、400dpi、800dpi、1600dpi、3200dpi、6400dpi、12000dpiの5種類を試した結果は以下の通りだ。青線が横移動、赤線が縦移動を表す。さすが天下のLogicool自社製センサーといったところか。横軸も縦軸も綺麗にまとまっている。FPSでよく使う400~1600dpiはもちろんのこと、12000dpiという実用されないであろう高レベルでもきちんと破綻せずに追跡できている。4gamerのレビューではHEROセンサーは無線モードのときにポインタ飛びが発生するということが書かれていたが、今回はそういったことは一切なかった。

専用ソフトウェア

自動ゲーム検出を選択すれば細かく設定できる。ドライバ上でDPIやポーリングレート、マクロ、ボタン割り当てなど一般的なことができる。電源モードはFPSなどのゲームをするなら迷わずHIモードにしておこう。これをしないと色々制限されてしまう。LEDは非搭載のため、設定できない。

公式の画像

総評

総評すると、Logicool G304は2019年現在で最もコストパフォーマンスが高い無線ゲーミングマウスと言えるだろう。形状に多少癖があるものの、これと言った欠点もないので完成度は非常に高い。5000円以下でトップクラスの性能を誇るマウスを手に入れられるのだがら予算に余裕がない学生にも自信を持っておすすめできる。無線ゲーミングマウスの初デビューとしては非常に良い選択肢と言えるので気になったら試してみては。単四電池と充電器のセット(エネループライト)が1000円以下、単三電池変換スペーサーが200円前後で手に入るので持っていないなら同時に買うことをおすすめしておく。

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